🔰リーダー里美さん突然リーダーに抜擢されたけど、何をどうしたらいいかわからない…
こんな私で本当に大丈夫?
そんな不安、痛いほど分かります。
私も同じように、戸惑いとプレッシャーで押しつぶされそうになった一人でした。
でも大丈夫。
リーダーは特別な人だけがなれるわけではありません。
経験を通じて、誰でも成長できるポジションなんです。
この記事では、10年以上リーダーとして歩んできた私が、
「抜擢されたばかりの女性リーダーが抱えがちな不安」と「そこから抜け出すための実践ステップ」を本音でお伝えします。
- リーダーに抜擢されたとき、誰もがぶつかる不安の正体
- 女性リーダーが陥りやすい3つのワナと抜け出し方
- 信頼されるリーダーへ成長するロードマップ(3か月〜2年)



この記事を読んでいるあなたは、リーダーになったことで何かしらの不安を抱えているはず。
一つひとつ不安を解消しながら、前進していきましょう。


女性リーダーが陥りやすい3つのワナ


リーダーに選ばれたけど、私に務まるのかな…
リーダーになりたての頃は、期待と不安でいっぱいで、肩に力が入り、むちゃをしてしまいがち。
でも、焦りや完璧主義からスタートしてしまうと、知らぬ間に「リーダーのワナ」にハマってしまうことも。
これから紹介する3つの落とし穴は、私も含め、多くの先輩リーダーも経験してきたもの。



先に知っておくことで、自分らしさを見失わず、肩の力が抜けるきっかけになると思います。
ワナ①:完璧主義で心身ともに消耗
最初が肝心。完璧にこなさなきゃ!
そんな気持ちが強くなりすぎると、頑張りすぎてしまうもの。
私も最初のころは「早く認められたい」との思いから、仕事を抱え込み、休む暇もなく動いていました。
でも結果は…燃え尽きる寸前。
完璧を目指すより、「チームで成果を出す」意識が大切です。



私も一人で力み、仕事を抱え込み、プライベートもなしで、昼夜問わず、必死になって動いていました。
ワナ②:距離感がつかめず、関係がぎくしゃく
昨日まで同僚だった人たちに指示を出すなんて難しい…
「どう伝えたら角が立たない?」
「注意したら嫌われるかも…」
そんな不安を感じたら、関係を変えるより信頼を積み重ねることを意識しましょう。
相手をコントロールしようとせず、まずは話を聴くリーダーを目指してみて。



どのように指示を出すべきか、言葉の選択に悩みました。
とくに同僚への注意はしづらかったです。
ワナ③:意見を言えず、リーダーシップがとれない
「これで合ってるのかな…」
「否定されたらどうしよう…」
そう思って黙ってしまうのは、誰にでもあること。
けれど、沈黙は自信がないリーダーに見えてしまいます。
勇気を出して一言伝えるだけで、空気は変わります。
完璧な意見より、誠実な言葉が人を動かす。
それを忘れずに。



会議で意見を求められても戸惑い、方向性を決める場面でも即答できないことが多くありました。
自分の発言に重みがないと痛感する日々でした。
次は、失敗を味方にする3つのマインドへ。
ここが切り替えポイントです。
失敗を味方にする!成長思考の3つのマインド


失敗したらどうしよう…
そう感じるのは、真剣に取り組んでいる証拠。
けれど、失敗を怖がるほどチャンスを逃してしまいます。
ここでは、成長できるリーダーが持つ3つの考え方を紹介します。
考え方①:失敗は宝物!学びの種がいっぱい
失敗は「悪いこと」ではなく、次に活かせるヒント!
失敗から学ぶことで、同じミスを防げるだけでなく、より良いやり方が発見できたりします。



私はおっちょこちょいで、必ず失敗からスタートしました。
たくさん恥をかき、迷惑もたくさんかけたと思います。
しかし、恥をかくからこそ、同じ失敗は避けるように努力できました。
「失敗、どんどこ〜い!」です。
考え方②:完璧なリーダーはいない。成長しながらでOK!
最初から素晴らしいリーダーになれる人なんていません! 日々の経験を積み重ねることが大切。
リーダーシップは生まれつきの才能ではなく、経験を通じて少しずつ身につくスキルです。



今日より明日、明日より明後日と、小さな成功や失敗体験を重ね、要領や段取りがわかってきます。
経験を重ねる中に、自然とリーダーらしい振る舞いができるようになりました。
考え方③:ありのままの自分でいい
あなたの個性こそがリーダーに選ばれた理由。
無理に誰かを真似るより、自分の個性をそのまま活かした方が、自然体で楽しく前進できます。
その結果、部下からの信頼も得られるはず。



私の長所はどんな時でも笑顔を絶やさないことでした。
その強みを活かすことで、部下に安心感を与え、「話しやすい」「頼りになる」と言われました。
明日から使える!信頼を築く3つのテクニック


リーダーに必要なのは「話し方」よりも「聴き方」。
ここでは、信頼を積み重ねる3つの具体策を紹介します。
テクニック①:月1回の1on1で、心の距離を縮めよう
月1回でいいので、部下と1対1で話す時間を作る。
普段の業務では言えない悩みや本音を聞くことができ、お互いの理解が深まります。



なるべく落ち着いて話せる時間を確保し、
「最近どう?」「困っていることはない?」と、
こちらから話しかけてみてください。
大切なのは、自分から歩み寄る姿勢を持ち続けること。
そうするうちに、部下の方から質問してきたり、悩みを打ち明けてくれたりするようになります。
テクニック②:感情的にならず、具体的に伝える
「いつまでに」「何を」「どうするか」を明確に伝える。
曖昧な指示は相手に誤解を与え、イライラの原因になってしまいます。



例えば
「早めに」ではなく「明日の午前中までに」、
「きれいに」ではなく「誤字脱字をチェックして」と。
このように具体的に伝えることで、相手もどこに注意を払うべきかが明確になり、スムーズに対応してもらえます。
テクニック③:部下の意見を引き出す質問をしよう
「どう思う?」「あなたならどうする?」と、まずは部下の考えを聞いてみる。
部下の意見を聞くことで、やる気を引き出せるだけでなく、新しいアイデアが生まれることもあります。



例えば企画会議で「こんな案を考えたんだけど、もっと良い方法はないかな?」と聞くだけで、部下が積極的に発言しやすくなります。


一人前になるまでの2年間ロードマップ


いつになったら一人前のリーダーになれるんだろう…
焦らなくて大丈夫。
段階を踏めば、確実に信頼されるリーダーになれます。
ここでは、「3ヶ月・半年・1年後と3段階ごとの具体的な目標とアクション」をご紹介します。
まずは1週間の土台づくりから進めたい方は、
Step3|7日間ステップ完全ロードマップも参考にしてください。
1〜3か月:観察と理解の期間
まずは 「観察」と「理解」 の期間。
チームの現状把握に努めましょう。
いきなり変えようとせず、「どういう人がいるか」を知ることに集中。
急激な変化は混乱を招くため、最初はこれまでのやり方を尊重しつつ、少しずつ改善点を見つけていきます。
この時期はとくにワナ①に気をつけてね!



私は スタッフカルテ を作り、一人ひとりの特徴や交わした会話の内容、家族構成、長所や性格などをノートに記録し、繰り返し読み返していました。
4〜6か月:自分らしいリーダースタイルを確立
業務の流れが見えてきたら、小さな改善を始めましょう。
朝礼・ミーティングなど自分発信の習慣をつくることが鍵。
「自分らしい」リーダースタイルを見つける時期。



朝に短いミーティングを始めたり、仕事の進め方にちょっとした改善を加えたりとメンバーの反応を見ながら進めていくのがポイントです。
1〜2年:チームを動かすリーダーへ
怒涛の1年を乗り越え、少しずつ流れをつかみ、余裕が出てくる時期です。
このタイミングで1年の歩みを振り返ると、翌年に向けた課題が自然と見えてくるはず。
メンバーと目標を共有し、一緒に達成を目指す伴走型リーダーへ。



この頃には、チームの強みと弱みがはっきりし、具体的な目標設定ができるようになります。
【FAQ】よくある質問
ここでは「リーダーになったけど、どうやって進んでいけばいいんだろう…」と不安を感じている人に向けて、よくある質問とその回答を掲載しています。
- リーダーになって最初の1週間、具体的に何から始めればいいですか?
-
まずは、メンバー一人一人と短時間でも良いので個別に話す時間を作りましょう。「よろしくお願いします」という挨拶だけでなく、「どんな仕事を担当しているの?」「困っていることはある?」といった会話を通じて、チームの雰囲気を掴むことから始めるのがおすすめです。
- 先輩だった人を部下として持つことになりました。どう接すれば良いでしょうか?
-
突然の立場の変化に戸惑うのは自然なことです。まずは「これまでの経験を活かしながら、一緒にチームを良くしていきたい」という気持ちを率直に伝えてみましょう。その上で、新しい関係性を築くために、定期的な報告・相談の機会を設けることをお勧めします。
- 女性リーダーという理由で、男性部下が反発的な態度をとってきます。どうすれば良いですか?
-
まずは相手の業務の専門性を認め、きちんと敬意を示すことが大切です。その上で、性別に関係なく、業務上必要な指示や相談は毅然とした態度で行いましょう。場合によっては、上司に状況を相談し、サポートを求めることも検討してください。
- 部下の間で対立が起きてしまいました。どう対処すべきでしょうか?
-
まず双方から個別に話を聞き、それぞれの主張や感情を理解することが大切です。その際、どちらの味方にもならず、中立的な立場を保ちましょう。そして、チームとしての目標を再確認し、対立を解決することがみんなにとってプラスになることを説明していきます。
- 仕事の成果が出ない部下への指導方法を教えてください。
-
叱責や否定からは始めないことが重要です。まずは本人と時間を取って、なぜ成果が出ないのか、どこに困難を感じているのかをじっくり聞きましょう。その上で、スモールステップで達成できる目標を一緒に設定し、こまめにフォローアップしていくことをお勧めします。
- 上司からの期待と部下からの要望が異なる場合、どう調整すれば良いですか?
-
まずは上司の期待と部下の要望、それぞれの背景にある理由をしっかりと理解することから始めましょう。その上で、双方にとってWIN-WINとなる解決策を考え、提案してみてください。完全な一致は難しくても、お互いが納得できる着地点を見つけることが大切です。
- 部下全員を平等に扱おうとすると、逆に不公平感が出てしまいます。どうすれば良いですか?
-
「平等」と「公平」は異なります。能力や経験に応じて期待値を変えることは自然なことです。大切なのは、評価基準や仕事の割り振りの理由を明確にし、透明性を保つこと。また、成長の機会は全員に平等に提供するよう心がけましょう。
- プライベートの話をどこまで部下とするべきでしょうか?
-
完全なプライベートと仕事を切り分けるのは難しいものです。家族構成や趣味程度の話題は、適度なコミュニケーションを図る上で有効です。ただし、恋愛や金銭問題など深いプライベートには踏み込まないよう、一定の距離感を保つことをお勧めします。
- 急な残業や休日出勤をお願いする際、どのように伝えれば良いですか?
-
できるだけ早めに状況を説明し、理由と期間を明確に伝えることが重要です。その際、「申し訳ない」という気持ちと「協力してほしい」という意思をはっきりと示しましょう。また、代休や残業代などの待遇面についても具体的に説明することをお勧めします。
- 自分より年上の部下への指導は、どのように行えば良いでしょうか?
-
年齢に関係なく、まずは相手の経験や知識を尊重する姿勢を示すことが大切です。その上で、チームの目標や方向性について丁寧に説明し、協力を求めていきましょう。経験豊富な部下の意見に耳を傾けつつ、必要な場面ではリーダーとしての判断をしっかりと示すことが重要です。
まとめ:焦らず、あなたらしいリーダーへ


一朝一夕にはいきませんが、この記事の大事なポイントをまとめます。
- 陥りやすい3つのワナを知り、完璧を手放す
- 失敗を学びに変え、自分らしいリーダー像を育てる
- 部下との信頼関係は具体的な行動から生まれる
- 2年で確実に成長できるステップを意識する
これらのポイントを意識しながら、焦らず着実に進んでいけば、必ず良いリーダーになれます。



大切なのは、自分らしさを保ちながら一歩一歩前に進むこと。
あなたの成長を、部下たちは温かく見守ってくれていますよ。
次に読みたいステップ(シリーズ一覧)
- Step1|辞令をもらったら何をする?初めての女性リーダーが当日までに準備すべき3ステップ【完全ガイド】
- Step2|新米リーダー初日の完全マニュアル|不安ゼロでスタート!
- Step3|初めての女性リーダー必見|リーダーになったけど何をすればいい?7日間ステップ完全ロードマップ
- Step4|【保存版】新人リーダーが最初にぶつかる4大不安と解決ロードマップ
- Step5|初めてのリーダー、不安だらけのあなたへ。10年経験者が教える乗り越え方(いま読んでいる記事)














コメント