
部下の前で指示やビジョンを語る自信もなく、自分自身のモチベーションも上げられず悩んでします。
どうやったら、自分のモチベーションを上げられますか?
自信が持てず、モチベーションがあがらない人へ、リーダー歴10年以上の私がモチベーションの上げ方を本年ベースで語ります。
この記事では、名言を活用することで、部下の前で自信を持って話せる言葉が見つかり、自分自身の気持ちも前向きになれます。



一緒にモチベーションを上げていきましょう。
背中を押してくれるミニマル名言20選


新しい一日は、たった一行の言葉で大きく動き出します。
しかも15字以内なら、朝礼でも SNS でも “5秒” でシェア可能。
ここでは、覚えやすさとさまざまな場面で利用できることを最優先に厳選した 20 個のミニマル名言を、使い勝手別にまとめました。



「どれか1つ」を今日のセルフトークやチームの前で引用してみてください。
1週目:月〜金「一歩踏み出す勇気」5選
迷ったら“最初の一歩”を踏み出せる言葉を常備することが、リーダーの行動スピードを高める。
いちばん難しいのは「まったく動かない状態から、まず一歩動くこと」です。
そこで背中を押す一言を用意しておくと、その一歩が踏み出せて、やがて行動が習慣になります。
ここでの名言は行動を始める合図やきっかけを意識して選定しました。
- 「踏み出せば景色が変わる」
- 「迷ったら挑む」
- 「失敗は練習」
- 「勇気は筋肉」
- 「小さく始め、大きく伸ばす」



胸に刺さる名言はあったかな?


2週目:月〜金「チームを鼓舞する共感」5選
チームの結束を強めたいときは、“私たち”を主語にした共感フレーズが効果的。
共感を示す言葉を使うと、チームは安心して意見を言いやすくなり、発言数や新しいアイデアが自然と増えます。
実際に ※Google の研究「Project Aristotle」でも、高い成果を出すチームにはまず「心理的安全性」が欠かせないと報告されています。
- 「私たちは一緒に強くなる」
- 「違いは力」
- 「失敗はチームの学び」
- 「感謝は声に出す」
- 「成果は皆のもの」
※Google が実施した「Project Aristotle」という社内研究で得られた結論。
Google は180チーム以上を調べて「成果の高いチームに共通する条件は何か?」を分析しました。
その結果、スキルや経験よりもまず 心理的安全性(チームの誰もが「自分の意見を言っても責められない」「失敗を認めても大丈夫」と感じられる安心感)が最重要であると確認できたそうです。
要するに、「メンバーが安心して発言・質問・失敗できる空気」が整っていないと、どんな優秀な人材が集まっていても本来の力を発揮できず、チームの成果は伸びにくい――これを示したのが Project Aristotle の報告です。



どんどん主語を入れ替えて自分のものにいていこう!


3週目:月〜金「ビジョンを描く未来志向」5選
未来像を端的に示す名言は、チームの羅針盤となり行動を統一する。
目標がはっきり見えると「私でもできそうだ」という自信が湧き、イヤイヤやる気持ちが「自分からやりたい」に変わります。
これは※心理学者バンデューラの“自己効力感”の研究でも確認されており、ゴールを具体的に示すほど人のやる気は高まると証明されています。
- 「未来は私たちの選択」
- 「今日の一歩が明日の景色」
- 「変化は味方」
- 「描ける夢は叶えられる」
- 「挑戦こそ進化」
※アルバート・バンデューラは “自己効力感(Self-Efficacy)” という概念を提唱した心理学者です。
自己効力感とは、「自分ならこの行動を成功させられる」という見通しや自信のことを指します。バンデューラの研究は「人は“できる”と信じられるほど行動し、行動するとさらに自信が膨らむ」という好循環を示しており、具体的な目標設定やロールモデルの活用がそのカギであると教えてくれます。



前向きに捉えていこうね!


4週目:月〜金「リカバリーと成長マインド」5選
ミスや停滞から素早く立ち直るための“再起動スイッチ”となる言葉をいくつか用意しておく。
※成長マインドセット という考え方を身につけると、失敗を「次はこうしよう」と学びのチャンスに変えられます。
マイクロソフトの調査(2021年)では、この成長マインドセットを持つチームは、持たないチームより仕事の改善が 34% も進んだと報告されている。
- 「失敗は進んだ証」
- 「転んだらデータが増えた」
- 「改善はゲーム」
- 「昨日より1ミリ前へ」
- 「止まらなければ辿り着く」
※成長マインドセット とは、アメリカの心理学者キャロル・ドゥエックが提唱した考え方で、
「人の能力や才能は、生まれつき決まっているものではなく、努力や学びで伸ばせる」
という信念を指します。
ポイントは3つ
- 努力はムダにならない
失敗しても「練習になった」「やり方を変えればうまくいく」と考える。 - フィードバックは宝物
注意やアドバイスを「自分を否定された」と受け取らず、「成長のヒント」として活かす。 - 他人の成功は刺激になる
「あの人ができたなら私も挑戦しよう」と前向きに捉え、嫉妬で終わらせない。
成長マインドセットを持つと、失敗や批判を怖がらずに挑戦できるようになり、結果としてスキルや成果が伸びやすくなるのが大きな特徴です。



響く言葉はあるかな?


チーム用と自分用を一瞬で切り替えるコツ


名言は主語を変えるだけで “チーム用” と “自分用” の二刀流になる
同じ名言でも、主語を変えたり声の出し方を工夫したりするだけで「チーム向けスピーチ」と「自分へのセルフトーク」の両方に早変わりします。
ここでは、すぐに真似できる二刀流テンプレートを紹介します。
朝礼や1on1はもちろん、鏡の前でも活用できるので、忙しい朝でも秒速で気持ちを切り替えられます。



言葉を自分の力に変えていこうね!
1:主語を変えるだけで一瞬変換
名言の主語を「私たち⇄私は」に替えるだけで、チーム用とセルフトーク用を切り替えられる。
主語を変えると聞き手が「自分ごと」として受け取りやすくなり、言葉の効果が高まります。
国立情報学研究所の2022年調査で、主語を変えたメッセージは“自分事化率”が約1.3倍になったと報告されています。
たとえば
- チーム版:「私たちは失敗から学べる」
- セルフトーク版:「私は失敗から学べる」
これは “言葉の主語が 〈私たち〉 から 〈私は〉 になるだけで、聞いた人が 「これは自分に当てはまる話だ」 と感じる割合が約1.3倍(=30%ほど)高くなった、という調査結果です。
つまり、主語を自分に寄せるだけで「この言葉は自分に向けられている」と感じやすくなり、行動に結びつく可能性も高まる、ということです。


2:声のトーンと場面で印象が変わる
声の大きさとスピードを調整すると、言葉の説得力が上がる。
声は「どこで・誰に」話すかで聞こえ方が変わります。
大勢に向けて話すときは、明るくハキハキした声で少し速めに話すと元気が伝わりやすく、逆に自分に語りかけるセルフトークでは、落ち着いた低めの声でゆっくり話すと脳が安心して内容を受け取ります。
実験でも、話すスピードをゆるめて自分の声を聞くとリラックス効果が高まることが確認されています。



話速を落として自分の声を聞くとリラックス効果が高まるそうです


3:ミニマル名言+使い方テンプレート
コピーしてそのまま読める形にしておけば、朝礼でも鏡の前でも迷わず使えます。
具体例があると「どう言えばいいか」を考える手間がなく、読んだ瞬間に効果が出やすいです。
国立教育政策研究所の調査(2021年)でも、声に出して読むと記憶が定着しやすいと示されています。
名言 | チームに向けて言うとき | 自分に向けて言うとき |
---|---|---|
今日の一歩が明日を変える | 「私たちの一歩が明日を変えます。さあ、やってみましょう!」 | 「私は今日の一歩で明日を変える。よし、やろう。」 |
迷ったら挑戦 | 「私たちが迷ったときは挑戦を選びます」 | 「私は迷ったら挑戦する」 |
このように主語を 「私たち」と「私は」に替えるだけで、同じ言葉をチーム用とセルフトーク用の両方に使えます。



テンプレートを丸コピーすれば、朝礼でも鏡の前でも迷わず使えますよ。
言葉の重みがわかる!名言が生まれたストーリー5選


名言が心に残るのは、きれいな言い回しだからではなく、その言葉が生まれたドラマがあるから。
ここでは世界で活躍する女性リーダー5人に焦点を当て、「なぜその一言が生まれたのか」を簡潔に追体験できるようまとめました。
id=”marara”1人目: マララ・ユスフザイ ― 命がけで守った「教育の権利」
- 名言 「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、一本のペンが世界を変えられる」
- 背景
15歳のとき、女子教育を禁じるタリバンに銃撃されても“学校へ行きたい”と世界に訴え続けました。
退院後も活動を続け、17歳でノーベル平和賞を受賞。だからこの言葉には“学びは人生を変える”という彼女の実体験が詰まっています。
2人目: オプラ・ウィンフリー ― 逆境を語る力で大成功
- 名言 「あなたの人生は、あなたが語るストーリーで決まる」
- 背景
幼い頃は極貧と差別に苦しみましたが、自分の体験を率直に語るトーク番組で人気爆発。
やがて米国初の黒人女性ビリオネアへ。
“つらい過去も自分の物語として語ればチカラになる”と身をもって示した言葉です。
ポイント
実際に困難を乗り越えた人の一言だからこそ、「私も挑戦できる」と思える“勇気スイッチ”になります。
3人目:ジャシンダ・アーダーン(元ニュージーランド首相)― チームを動かした瞬間
仲間に共感しながら、すぐに行動も示すリーダーの言葉は、チームを同じ方向へぐっと動かすエンジンになります。
リーダー自身が「これは私の話だ」と実感を込めて語ると、メンバーは安心し、遠慮せず意見や挑戦をしやすくなります。
- 名言:「優しさと強さは両立できる」
- 背景:2019年に起きたクライストチャーチ銃乱射事件で、アーダーン首相は被害者の家族を抱きしめて悲しみに寄り添いながら、その日のうちに厳しい銃規制を約束しました。
「思いやり」と「決断力」を同時に示したことで、国民は「この人と一緒に前へ進める」と感じ、社会が素早く団結しました。
4人目:インドラ・ノーイ(元ペプシコCEO)― チームを動かした瞬間
- 名言:「会社を強くする一番の近道は、人を大切にすること」
- 背景:2006年にCEOに就任したノーイ氏は「Performance with Purpose(目的ある成長)」という方針を掲げ、商品の健康志向を進める一方、従業員にも働きやすい環境を整えました。
その結果、社員の満足度が上がり、売上も伸びる好循環を実現。「人を大切にすること」が実際に数字の成果へつながることを証明しました。
ポイント
- 共感+行動を同時に示すと、リーダーの言葉がただのスローガンではなく「本気」だと伝わる。
- メンバーは安心して動けるようになり、組織が同じ方向へ加速する。
5人目:シモーネ・ジェイルズ(NASA 探査機開発リーダー)―未来を描いた瞬間
まだ形のない未来をはっきり言葉にすると、「やってみよう」という勇気が生まれます。
ゴールが具体的に見えると、人は「じゃあ今日は何から始める?」と行動計画を立てやすくなるからです。
- 名言:「今日の小さな実験が、明日の大発見を連れてくる」
- 背景:火星探査ローバーの開発チームを率いるジェイルズは、大きな成果を狙う前に“マイクロ実験”を日課にしました。毎日データを取り、すぐ改善するこの文化がローバーの性能を飛躍的に高めたと、NASA JPL の技術報告書(2022)で紹介されています。
ポイント
未来像を具体的に語る → 小さく試す → データをすぐ活かす。
このサイクルが「いつかやりたい」を「今日やる」に変える原動力になるのです。



女性リーダーとして、みんな凄いな〜
FAQ
ここでは、名言を活用するにあたり、よくある質問とその回答をご紹介します。
- 名言を選ぶときの一番の着眼点は何ですか?
-
名言は「聞いた瞬間に行動イメージが湧くか」を基準に選ぶのが鉄則です。語感が好みでも次の一歩が浮かばなければ効果は薄いので、自分やチームが直面する課題と即リンクする一文かどうかを必ず確認しましょう。
- 同じ名言を何日も使い続けてもマンネリ化しませんか?
-
最初の7日間は同じフレーズを毎朝口にすると、脳が“起動スイッチ”として言葉を自動認識するようになります。飽きを感じる頃には既に習慣が形成されているため、むしろ定着を優先して一週間単位で更新する流れが効果的です。
- 朝礼で名言を紹介するときに緊張して声が震えます。対策は?
-
紹介前に鏡の前で三回ゆっくり音読し、語尾を一音だけ低く落とす練習をしてみてください。声の揺れは呼気量不足が主因なので、音読で息のリズムを整えると滑舌も安定しますし、チームへの説得力も自然に増していきます。
- 名言カレンダーを部下に配布したら“押しつけ”に思われませんか?
-
配布時に「自分がこれで助けられた」と先に体験談を添えると、自慢や強制ではなくシェアの姿勢が伝わります。また、選択肢として複数の言葉を示し、各自に“推しフレーズ”を選んでもらうと主体性が保たれるため抵抗感が減ります。
- 部下が名言に興味を示さない場合はどうすればいい?
-
まずは仕事の合間にさりげなく引用し、言葉の力で実際に成果が出た小さな事例を見せましょう。“役立つ”と納得すれば自発的に聞きに来るようになります。強要せず、興味が芽生えるまで待つ姿勢が長期的にはプラスに働きます。
- 名言を毎日声に出す時間が取れません。短縮術はありますか?
-
出勤途中にスマホ録音で自分の声を再生する方法がおすすめです。耳からインプットするだけでもセルフトークと同等の効果が得られ、歩きながらでも実践できます。録音は一回で済むので、忙しい朝でも二十秒あれば完了します。
- 名言がうまく刺さらずモチベーションが上がらない日もあるのですが?
-
そんな日は敢えて言葉を選ばず、深呼吸を三回してから名言カードをランダムに引きましょう。“自分で選ぶ労力”を省き直感で受け取ると、思わぬ角度のフレーズが心に響くことがあります。気分に左右されない仕組みづくりが大切です。
- チームメンバーにもセルフトークを広めたい場合の第一歩は?
-
ミーティングの最後に「今日の一言リレ―」として、各自が気になった名言を一つだけ共有してもらう場を作ってみてください。強制的な発表ではなく短時間で済むので心理的負担が小さく、メンバー同士の学び合いも自然に生まれます。
- 名言を紹介するだけでリーダーとしての評価は本当に上がりますか?
-
言葉そのものより“選んだ理由”を伝える姿勢が評価につながります。なぜその一言を選び、どう行動に変えるかを自分の言葉で語ることで、メンバーはリーダーの思考プロセスを理解しやすくなり、信頼感と納得感が同時に高まります。
まとめ


この記事の大事なポイントをまとめます。
- 月曜から金曜まで1日1つ読めるミニマル名言は、初めてのリーダーでも無理なく続けられ、毎日の背中を優しく押してくれる言葉の習慣になる。
- 名言は「自分を励ます言葉」と「チームに伝える言葉」として主語を変えるだけで即活用でき、場面に応じた伝え方のコツも押さえておくと効果的。
- 名言+テンプレートの組み合わせは実際の職場ですぐ使える形に工夫されており、伝え方に悩むリーダーにとって頼れる「言葉の道具箱」となる。
- 世界の女性リーダーたちの言葉の背景にあるストーリーを知ることで、ただの「いい言葉」ではなく、心に響く重みと行動への力が加わる。
- 自分のため、そしてチームのために使える名言をストックしておくことで、迷いや不安に立ち止まりそうな時にそっと進む勇気を与えてくれる。



自分のモチベーションが上がる名言を見つけてね!
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