🔰リーダー里美さん私はリーダーに向いていない気がします。
あなたも、そんなふうに感じたことはありませんか?
- 強く言えない
- 自信がない
- 不安が大きい
- 人の顔色を見てしまう
一昔前なら、これらは「弱さ」と言われていました。
でも今は違います。
むしろ今の時代に求められているのは、こうした「弱さを知る人」だからこそ持てる、丁寧さ・共感力・寄り添う姿勢なのです。
リーダー像は大きく変わりました。
強く引っ張るよりも、メンバーと協力し、安心をつくり、伴走できる人が信頼される時代です。
この記事ではそんな「現代に求められるリーダー像」を、誰でも実践できる3つの軸にまとめて解説します。



「私は向いていない…」そう感じているあなたこそ、今の時代が求めるリーダーなのかもしれませんよ。


結論: 「弱さ」こそ、今の時代に求められるリーダー像


求められているのは、信頼される伴走者としてのリーダー
かつては「強さ」こそリーダーの条件と言われていましたが、価値観が大きく変わりました。
今は「弱さを抱える人」こそ、現代に最も必要とされているリーダー像なのです。
「弱さを抱える人」がリーダーに向いてる理由
- 強く言えない人 → 相手を傷つけないよう、気持ちを配慮しながら丁寧に伝えられる人
- 自信がない人 → 慢心せず、周囲の意見を受け取りながら学び続けられる人
- 不安を感じやすい人 → 自分が悩んだ経験があるからこそ、人の痛みに寄り添える人
上から押しつけるリーダーではなく、「一緒に進んでくれる人」が求められる時代に変わったのです。



あなたが抱えている「弱さ」は欠点ではなく、立派なリーダーの資質です。
データで証明!今、最も支持されているのは「共感型リーダー」
リクルートの最新調査によると、回答者が選ぶ「理想の上司」は…
- 1位:調和型リーダー(29.8%)
- 2位:安定型リーダー(26.7%)
この2つのタイプに共通するのは、
- 感情に寄り添える
- 調整しながら職場を守る
- 心理的安全性をつくる
「弱み」だと思っている特徴は、 現代の職場に最も必要とされている力 です。
リクルートマネジメントソリューションズ
「働く人のリーダーシップ調査 2024」


❝「理想の上司」のリーダーシップタイプは、「調和型リーダー」が29.8%と最多でした(図表3)。
これはつまり、調整×維持×心情という上司が理想的だ、と回答した人が3割弱いたということです。
26.7%と僅差で次点だった「安定型リーダー」も調整×維持×理性と、近い性質を持つタイプでした。
この2つのタイプだけで全体の半数以上を占めていることから、周囲と協力し合い、大きな変革を起こすよりは現状を維持しつつ、適宜改善に取り組んでいく上司像が理想的だと思う人が、そうでない人よりも多いことがうかがえます。
引用: (c) Recruit Co., Ltd.
なぜ今「伴走型リーダー」が求められるのか?理由は3つ


今の時代に、なぜ「伴走型リーダー」が求められるのか?
その背景には、働く人の価値観やチームの仕組みが大きく変わってきたことがあります。
ここからは、3つの理由を順番に見ていきましょう。
① 「言えば動く」時代じゃなくなったから
ひと昔前は、上司の言うことに部下が従うのが当たり前でした。
でも今は違います。
多くの人がこう考えています。
- 「なぜそれをやるのか知りたい」
- 「その方法を選ぶ理由って何?」
つまり、納得してから動きたい時代になっています。
だからこそ、丁寧に説明できる、話を聞ける、寄り添える「伴走型リーダー」が求められています。
② 若い世代ほど「相談できる上司」を求めているから
若い世代、いわゆるZ世代(今の20代中心)は、「厳しく命令される上司」より「相談できる上司」を求めています。
複数の調査でも、若い世代が求める上司像のTOP3は以下の通り
- 話をきちんと聞いてくれる
- 頭ごなしに否定しない
- 気持ちに寄り添ってくれる
これは「安心して話せるリーダー」が最も支持される時代になったということです。
※出典:リクルートマネジメントソリューションズ
「働く人のリーダーシップ調査 2024」
— 調和型リーダー(共感・調整)が最も理想の上司として選ばれたデータより
③ 安心して話せるチームほど成果が出ることが分かった
Googleが世界中のチームを研究した結果、高い成果を出すチームに共通する、最も重要な要素は…
心理的安全性(安心して話せる空気)
でした。
心理的安全性が高いチームとは…
- 失敗しても頭ごなしに怒られない
- 相談しやすい
- 意見しても否定されない
このような環境があると、
- アイデアが生まれやすい
- 協力が進む
- 成果が伸びる
ことが分かったのです。
※出典:Google「Project Aristotle(アリストテレス計画)」研究より



強さ → 生産性が上がるのではなく、安心感 → 生産性が上がるという構造が科学的に証明されています。
結論:あなたの「弱さ」こそ、今の時代に求められる強さ
- 強く言えない
- 自信がない
- 不安を感じやすい
もしあなたがそうなら、それは リーダーに向いてないのではありません。
今もっとも支持される伴走型リーダーそのものです。
今の時代に求められる3つのリーダースキル


では、そんな時代において、どんな力を持つリーダーが信頼されるのでしょうか。
ポイントはたった3つのスキルだけ。
3つのスキルを少しずつ身につけるだけで、あなたのリーダーシップは驚くほど安定し、部下との関係もスムーズになります。
① 聴くスキル(傾聴力)
いちばん大切なのは 「最後まで話を聴けるかどうか」。
- 途中で口を挟まない
- 否定から入らない
- 言葉の奥の意図を探る
これだけで、相手は「この人は安心して話せる人だ」と感じます。
人は「理解してくれた人」に心を開きます。
強い言葉より、聴く力が信頼をつくる時代です。
② 気持ちを整えるスキル(情緒の安定)
リーダーに完璧さは求められていません。
必要なのは、たったひとつ。
怒りや焦りを、そのまま持ち込まないこと
- 感情でぶつからない
- 冷静に戻る時間を作る
- 「ちょっと整理させてください」と言える
怒りや焦りの気持ちを出さないだけで、職場は驚くほど安定します。



情緒の落ち着きが、部下にとって最大の安心材料になります。
③ 期待を伝えるスキル(フィードバック)
フィードバックは「強く言うこと」ではありません。
大切なのは…
- 何を改善してほしいか
- 何ができているか
これを、優しい言葉 × 明確な表現で伝えること。
例)
「ここがダメ」 → ×
「ここをこうするともっと良くなるよ」 → ◎
「ここはすごく良かったよ」 → ◎(先に良い点を伝える)



今の時代の強いフィードバックです。
まとめ:やさしさ × 一貫性 が、今の最強のリーダースキル
- 聴く
- 整える
- 伝える
3つのスキルは、特別な才能ではなく、意識すれば誰でも身につけられる力です。
✔ 信頼される
✔ なめられない
✔ 相談される
✔ チームがまとまる



「向いてない」と思っていたその繊細さこそ、今の時代に求められる伴走型リーダーの強みです。
今日からできる3つの即効アクション


ここからは、「難しいことはできないけれど、今日から少し変わりたい」という方のために、すぐ実践できる3ステップをご紹介します。
① 「事実」と「感情」を分けて捉える
部下の態度を「嫌われているかも…」と結びつけない。



次の2つを分けて考えると、心が安定し、冷静な判断ができます。
- 起きた事実
- それをどう感じたか
② 聞く姿勢を1つだけ意識する
全部やろうとせずに次のどれか1つでOK。
- 最後まで話を聞く
- 否定から入らない
- 相手の言葉を要約して返す



これだけで、信頼の空気がガラッと変わります。
③ 小さなお願いを丁寧に伝えてみる
強く言う必要はありません。
- 「あなたにお願いしたい」
- 「ここを少し手伝ってもらえる?」
このお願いの柔らかさが、自然なのに芯のあるリーダー印象をつくります。
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まとめ|あなたの優しさは、弱さではなく「最大の武器」


今の時代に求められているのは、
- 寄り添える人
- 聴ける人
- 一緒に歩ける人
部下にとって「心を許せるリーダー」です。
「向いていない」と感じるその気持ちこそ、部下に対し、誠実・真剣に向き合っている証拠。
どうか、自分を責めないでください。
あなたの優しさ、丁寧さ、不安を抱えながらも努力する姿勢はこれからの職場に欠かせないリーダーの資質です。
今日からの小さな一歩が、信頼されるあなたの未来につながっていきます。
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