ただ事実を伝えただけなのに、
「感情的すぎない?」と言われて心がズシン…
そんな経験はありませんか?
とくにリーダーに抜擢されたばかりの女性は、少し熱が入っただけで「冷静じゃない」とレッテルを貼られがち。
でも、本当に “あなたのせい” だけなのでしょうか?
私はリーダー歴10年以上。
数えきれない失敗と誤解を経て、「感情的」と言われずに想いを届けるコツ をつかみました。
本記事では、リアルな学びを 本音ベースで シェアします。
- 「感情的」と決めつけられる本当の原因
- 否定されたくない 気持ちと向き合う方法
- 誰でもすぐに使える、伝え方5ステップ
読み終わる頃には、あなたの言葉が ちゃんと届く力 に変わっています。

伝え方は、誰でも少しずつ上達できます。
大丈夫、今のあなたのままで、一歩ずつ進んでいけますよ。
なぜ「感情的」に見られてしまうのか?


「そんな言い方しなくても…」
そう言われて、
「え?怒ってないのに」と、戸惑った経験はありませんか?
ふだん通りに話しているつもりでも、女性リーダーは相手から「感情的」と受け取られることがあります。
でも、その原因が あなたの伝え方だけ とは限りません。
女性リーダーが「感情的」と言われやすいのには、職場に残る先入観や、ちょっとした話し方のクセなど 「理由」がある のです。



ちょっと語尾を強めただけでも「怒ってる?」なんて言われました。
理由①:語尾を強めただけで「怒ってる?」と言われる
多くの女性リーダーが、意図せず「怒っている」と誤解されることがある。
声のトーンや表情が少し強まるだけで、「冷たい」「きつい」と見られやすいからです。


【ユリの一言】
初めてチームを任されたときのこと。
「明日までにお願いします」と言っただけなのに…
「なんか怒ってました?」
と聞かれたことがあります。
自分では普通に言ったつもりでも、相手の受け取り方で印象は大きく変わってしまうのです。



伝えることの難しさを考えさせられました。
理由②:職場に残る「女性は感情的」という先入観
「女性は感情で動く」といった先入観が、いまも職場に残っているため。
言い方に少しでも感情が入ると、男性よりも敏感に「感情的」と判断されやすい傾向があります。
ある研究によると、同じ内容の発言でも、女性の方が「攻撃的」や「怒っている」と受け取られる確率が高いことが分かっています。
(出典:日本労働研究雑誌 2020年8月号)
【ユリの一言】
私も、男性上司が同じ言い方をしても何も言われないのに、私が同じトーンで話すと「怖かった…」と言われたことが何度もあります。



本気で悲しくなりました。
理由③:伝え方のクセに気づけば印象は変わる
伝え方は「ちょっとしたクセ」に気づくだけで、大きく変えられる。
話し方や表情のクセは自分では気づきにくいもの。
録音や動画で振り返り、声の間やスピードを整えるだけで「穏やかになったね」と印象が変わるケースは多いです。


「感情的」と言われると、なぜ意見が通らなくなるのか?


あなたが時間をかけて練り上げた提案。
返ってきたのは──
「ちょっと感情的すぎない?」
その一言でした。
評価の矛先は内容ではなく「話し方」へ。
結果、提案の核心は誰にも届かずに終わってしまった……。
そんな悔しい経験、ありませんか?
ここでは、「感情的」と言われることで、なぜ意見そのものがスルーされてしまうのかの理由を見ていきましょう。



先入観が先に出て、本題が受け止められられない悲しい経験をしました。
理由①:「感情的」というレッテルで中身がかき消える
「感情的」と一度レッテルを貼られると、内容よりも「印象」が優先され、意見が通りにくくなる。
話の中身を理解しようとする前に、「この人は冷静じゃない」と決めつけられてしまいがち。


【ユリの一言】
私自身、会議で部下へのフォロー体制について意見を出したとき、「なんか感情的になってない?」と茶化されたことがあります。
その瞬間、誰も中身に触れず、話題はスルー。
悔しくて、席に戻ったあと泣きたくなったのを今でも覚えています。



レッテルをはがすのに時間がかかりました…
理由②:「感情的=思考が浅い」という誤解
「感情的」という言葉には、「冷静に考えられていない人」という印象が強く残る。
ビジネスの場では、「論理的=正しい」という価値観が根強くあります。
実際、リーダーとして評価されるポイントの一つに「論理的に説明できる力」が挙げられています
(参考:日本の人事部/リーダーシップに求められる要素)
「感情で話す=思考が浅い」というラベルが無意識に貼られてしまい、結果的に意見が軽く扱われるのです。



腹落ちするまで時間はかかると思います。
理由③:恐怖が声を奪い、悪循環に
「また感情的って言われたらどうしよう」と思うと、次第に意見を言うこと自体が怖くなる。
何度も否定される経験が重なると、自信がなくなり、伝えること自体を避けるようになります。
【ユリの一言】
私も以前、「余計なこと言って、また面倒にされるのイヤだな」と思い、何も言わずに我慢したことが何度もあります。
でも、そうして我慢し続けた結果、
「ユリさんって意見あんまり出さないよね」と言われ、また違うレッテルを貼られました。
伝えないままだと、誤解も残ったままなんですよね。
「感情的」と言われることで、あなたの伝えたいこと・評価・信頼にまで影響を与えてしまうのです。



こういったことに「もう~めんどくさい~」と、何度も思いまいた。


冷静で論理的に伝える!5つの実践ステップ


「じゃあ、どう伝えればいいの?」
そう思った方もいるかもしれません。
特別なスキルは必要ありません。
ほんの少しの意識と順番を変えるだけ。
ここでは、私が実践して効果を感じた「感情的と言われない5つの伝え方ステップ」をご紹介します。



どれもすぐに使える内容なので、ぜひあなたの現場でも試してみてください。
ステップ①:話す前に、要点を3つに絞る
伝えたいことを「3つ以内」に絞ると、伝わりやすくなる。
伝える情報が多すぎると、自分でも話の軸がブレて、聞き手も混乱する。
【ユリの一言】
私も以前、改善提案を話そうとして「あともう一つ、あ、そういえばこれも…」と、どんどん話が脱線してしまい、「何が言いたいの?」と言われたことがありました。
その後、「今日はこの3つに絞って話します」と前置きして話すようにしたら、驚くほどすんなり通るようになりました。



利き手側の立場になって話をすることの大事を学びました。
②:感情を挟まず、事実と背景を伝える
相手に伝えるときは、「感情」ではなく「事実」から始めるようにする。
「腹が立った」「心配している」など感情を先に出すと、相手は身構えてしまい、内容に集中できなくなる。
たとえば、
「最近、〇〇さんの遅刻が多くて…」という話をする場合…
「遅刻が多くて困ってるんです!」
と感情から入るより、
「今月の出勤状況を見ると、5回遅刻があり、業務開始が遅れる影響が出ています」と。
「事実と背景」から入ったほうが、落ち着いた印象になります。



事実を伝えた後に、自分の考えなどを伝えた方がスムーズでした。
③:伝える順序は「結論 → 理由 → 提案」で
話す順番を「結論→理由→提案」にするだけで、相手の理解と納得度がぐっと上がる。
先に「何を伝えたいか」が分かると、相手は話の全体像をつかみやすくなる。
上司に意見を伝える際、「〜と思っていて、なぜかというと…」と前置きが長くなっていた頃は、
よく途中で話を遮られていました。
「結論から言いますと、〇〇の改善が必要だと考えています」と伝え方を改善。
結果、最後までちゃんと聞いてもらえるようになりました。





結論から先に言うと聞いてもらえますよ。
④:声のトーンと表情に一貫性を持たせる
言葉だけでなく、表情や声のトーンも「冷静さ」を伝えるための大事な要素。
口調と内容にギャップがあると、「感情的に見える」と判断されてしまう。
私はよく「無意識に声が強くなってる」と指摘されました。
鏡の前で練習したり、スマホで録音して確認したことで、自分の声の癖を発見。
その後、話すときは一呼吸おき、ゆっくり落ち着いたトーンで伝えることを意識すると、印象がやわらかくなりました。



録音すると自分の癖や声のトーンなどわかり、改善にはもってこいです。
最初は自分の声を聴くのが恥ずかしいですけどね(笑)
ステップ⑤:否定されても“受け取らせる”言い回しを使う
相手が反論しにくい伝え方を選ぶと、意見が受け入れられやすくなる。
ストレートに断言するよりも、「問いかけ」や「提案型」の表現の方が、相手の抵抗感を減らせる。
たとえば「これは間違っています」と断言するよりも、
「このやり方のほうが効率的かもしれません。どう思いますか?」と問いかけるほうが、相手に受け入れてもらいやすくなります。
意見を「押しつける」のではなく、「渡す」感覚が大事です。
5つのステップは、すぐに始められる小さな工夫ばかり。
でも、積み重ねていくことで「伝え方が変わったね」と言われるリーダーに必ずなれます。



小さいことの積み重ねが大事です。


「否定されたくない」気持ちに向き合う


「また否定されたらどうしよう…」
そう思うと、意見を言うのが怖くなりますよね。
でも、それは決して弱さではありません。
むしろ、チームや相手のことを真剣に考えている証拠。
ここでは、「否定されたくない」という気持ちの向き合い方、自分らしく伝えられる方法をお話しします。
感情を押し殺すのではなく、大切にしながら前に進む方法が、きっと見つかります。



向き合い方を知っておくと楽ですよ。
1.怖さの正体は「過去の傷」
「否定されたくない」と感じるのは、過去に「ちゃんと伝えたのに伝わらなかった」経験があるから。
人は何度も否定されると、自信をなくしてしまいます。
【ユリの一言】
私も新人の頃、「これは違うよ」と何度も指摘されるうちに、自分の意見を言うのが怖くなりました。
「また何か言われたら…」と思うと、黙ってやり過ごす方が楽に感じていたのです。
でも、今思えばそれは「間違い」ではな「未熟」なだけ。



経験を積めば、少しずつ伝え方も磨かれていきました。
2.伝え続けるほど価値が見える
「怖い」と感じながらも伝え続けることで、相手との信頼関係が少しずつ築かれていく。
伝えなければ、相手には何も伝わりません。
伝えるだけで、結果が出なくても「考えている人だ」と評価されます。


【ユリの一言】
実際に私がある改善提案をしたとき、最初はあまり響かなかったのです。
数週間後、上司が同じ内容を別の角度で提案していました。
そのとき、「あのときユリが言ってたやつ、やっぱり良かったんだよ」と言われたんです。
すぐに評価されなくても、「伝えたこと」はちゃんと誰かの中に残ります。



怖がらず伝えてみましょう。
3.場数が自信を育てる
最初は怖くても、何度も経験することで「伝えること」自体に慣れ、自然と自信が育つ。
経験を通じて、「こう言えば伝わる」「この言い方は誤解されやすい」という“自分なりのコツ”が身についてきます。
【ユリの一言】
私も最初は、「また否定されるかも…」と緊張しながら話していましたが、
何度も挑戦するうちに
「あ、こう言えば相手はちゃんと受け止めてくれるんだ」と感覚がつかめてきました。
すると不思議と、話す前の緊張も減っていきました。


否定されたくない気持ちと向き合いながら、一歩ずつ前に進むあなたの姿こそ、周りに信頼されるリーダーへの道です。



感覚がつかむまでが大変ですが、掴んじゃえばもう大丈夫!


ユリからのメッセージ|失敗しても大丈夫。恥は強さになる


かつての私は、「一度でも恥をかいたらもう終わり」と思い込み、失敗をひどく恐れていました。
でも今振り返ると、“恥ずかしい経験”こそが、私を大きく成長させてくれた一番の財産だったのです。
【ユリの一言】
リーダーになりたての頃は、誤解されたり、うまく説明できず落ち込んだり。
しかし失敗のたびに、試行錯誤を重ねたおかげで、少しずつ伝える力が磨かれていきました。
ここからは、私ユリが「感情的だ」と言われて悔しかった体験と、失敗や恥が伝える力にどうつながったのかをお話しします。



さあ、一緒に“恥”を力に変えるヒントを見つけていきましょう。
エピソード①:「感情的」と言われて悔しかった日が、伝え方を見直す転機に
「感情的すぎる」と言われた経験は、私にとって大きな転機になりました。
「感情的すぎる」の一言が、自分の伝え方を見つめ直すきっかけに。


【ユリの一言】
数年前、私はある会議で「もっとこうすべきだと思います!」と強めに提案しました。
会議終了後、上司から言われたのは
「もう少し冷静に話してくれない?」
という一言。
頭が真っ白になり、「なんで内容を見てくれないの?」と泣きそうになりました。
その後、自分の話し方や表情を見直し、改善することで少しずつ評価されるようになったんです。



厳しい一言が成長のバネになることはよくあります。
エピソード②:失敗や恥の数だけ 伝達力は磨かれる
「うまく伝えられなかった経験」ほど、伝え方を学ぶきっかけになりました。
人前で失敗すると、それを挽回したい気持ちが強くなり、試行錯誤が自然と増えます。
【ユリの一言】
私は、同じ話し方の失敗を2回経験したことで、録音したり、上司にフィードバックを求めました。
その積み重ねが、今の“伝え方の型”につながっています。





恥ずかしかった出来事が、今は自信になりました。
エピソード③:挑戦し続ける姿 こそ、リーダーにふさわしい
完璧じゃなくても、挑戦する姿がすでに「立派なリーダー」です。
大切なのは「うまくやること」よりも、「逃げずに向き合うこと」。
【ユリの一言】
私も最初は、「リーダーなんて向いてない」と何度も思いました。
でも一歩ずつ、失敗しながらでも「伝えたい」「変えたい」と思い続けたことで、
周りに信頼されるまでに!
最初は誰だって怖いもの。
でも、あなたが一歩ずつ進む姿は、ちゃんと周りにも伝わっています。



失敗も、恥も、悔しさも、すべてリーダーとしての土台になります。
だからこそ、今のあなたに伝えたいのは
「大丈夫、必ず強くなる!」ということです。


FAQ:よくある質問とその解答
ここでは、感情的に見られてしまうことに悩む方へ向けて、よくある質問とその答えをまとめました。
- リーダーに向いてない気がして不安です。どうすればいいですか?
-
誰でも最初は「自分に向いてないかも…」と不安になるものです。大事なのは、完璧なリーダーになることではなく、少しずつ経験を重ねて「伝え方」や「関わり方」を学んでいくことです。不安な気持ちは成長の証。焦らず、今できることから始めていきましょう。
- 相手の反応が薄いとき、どう受け止めたらいいですか?
-
反応が薄いと、「自分の話し方が悪かったのかも」と落ち込むこともありますよね。でも、相手が考え中だったり、気を取られているだけの可能性もあります。まずは落ち着いて、「どう感じましたか?」と確認することで、すれ違いを防ぐことができます。
- リーダーになった途端、急に周囲の態度が変わった気がします…。
-
立場が変わると、周囲が距離をとることは珍しくありません。それはあなたを認めているからこその「意識の変化」でもあります。あえて近づきすぎず、少しずつ信頼を築いていくことが、関係性を整える近道です。
- 感情を抑えすぎて、自分らしくいられなくなりそうです…。
-
「感情を出さない=正しい」ではありません。伝え方を工夫すれば、感情をのせても“伝わる”形にできます。大切なのは、怒りをぶつけるのではなく、「なぜそう思ったのか」を丁寧に言葉にすることです。自分らしさを大切にしてください。
- 周りの男性リーダーと比べて、劣っている気がしてしまいます…。
-
比較してしまう気持ちは自然ですが、性別によってリーダーのあり方は違って当然です。あなたならではの視点や細やかさが、チームにとっての強みになるはずです。大切なのは「誰かと同じになること」ではなく、自分の持ち味を活かすことです。
- うまく伝えられなかったとき、どうフォローすればいいですか?
-
一度の失敗で全てが決まるわけではありません。「さっきの話、少し補足してもいいですか?」と素直に伝え直すことで、誠実さが伝わります。むしろ、正直に修正できる姿勢こそが、信頼につながります。
- 相手が年上や先輩のとき、どう伝えればいいですか?
-
年上の相手には遠慮してしまいがちですが、「提案」や「共有」の形で伝えるとスムーズです。たとえば「私なりに気づいたことがあるのですが…」と、柔らかく入ると受け入れられやすくなります。敬意を持ちながら、伝える姿勢が大切です。
- 1回の発言で評価が下がるのではと怖くなります…。
-
その気持ちはとてもよくわかります。でも、1回の発言で全てが決まることはありません。むしろ、「発言しないまま沈黙を続ける方が目立つ」と考える人もいます。失敗しても大丈夫。続けていく姿勢こそ、信頼につながります。
- どうしても感情的になってしまいそうなとき、どうしたらいいですか?
-
感情が込み上げてきたときは、一呼吸おくのが効果的です。5秒でも時間を取ることで、冷静さを取り戻すことができます。私自身も、感情が高ぶったときは水を一口飲む、深呼吸するなどして気持ちを整えています。
- 今のやり方に自信が持てません。どこから見直せばいいでしょうか?
-
まずは「伝えたかったこと」と「実際に伝わったこと」に差がなかったかを振り返るのがおすすめです。そのうえで、話す順番や言い回しを少しずつ変えていくと、相手の反応に変化が見えてきます。改善は一気にやる必要はありません。一つずつで大丈夫です。
まとめ|あなたの言葉は、ちゃんと価値がある


「私の言葉なんて、誰も聞いてくれないかもしれない」そう思ってしまうこと、ありませんか?
あなたの言葉にはちゃんと価値があります。
言葉を「伝わる形」に変えていくだけで、周りの反応は大きく変わります。
ここまで読んでくださったあなたに、最後にもう一度、伝えておきたい大切なことをまとめます。
- リーダーの伝え方ひとつで「感情的」と誤解されやすいのは、表情やトーン、話す順番など“伝え方のクセ”に原因があることが多い。
- 「感情的」とレッテルを貼られると意見の中身が届かず、話す自信を失ってしまうため、冷静に伝える工夫がとても重要。
- 論理的に伝えるためには、話の要点を3つに絞り、事実から入り、結論→理由→提案の順で話すことが効果的。
- 「否定されたくない」という気持ちは自然な感情であり、その気持ちと向き合いながら伝え続けることで信頼と成長が生まれる。
- 失敗や恥をかいた経験こそが、リーダーとしての器を育てるチャンスであり、自分らしい伝え方は必ず武器になる。



ここから「印象」を 「説得力」に変える第一歩を踏み出しましょうね。
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