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仕事を任せるのが苦手な上司必見!部下が輝く『仕事のバトンタッチ』完全ガイド

里美さん

仕事を任せたいのに、つい自分で抱え込んでしまう…。

「このままじゃダメだ」と思ってはいるものの、どう動けばいいのかわからず、モヤモヤした気持ちを抱えています。

この記事では、そんな不安を感じている女性リーダーの方へ向けて、私(ユリ)が10年以上の現場経験から学んだ「仕事を任せる力の育て方」をお伝えします。

この記事を読んでわかること

部下に安心して仕事を任せるための心構えや具体的なステップを知ることができ、チーム全体の力を引き出す“任せ方”を実践できるようになります。

ユリ

正しい任せ方を身につければ、部下もあなた自身も、一緒に成長していくチームづくりができるようになりますよ。

目次

1・仕事を任せるメリット

仕事を任せることは組織と個人の成長には不可欠です。

なぜなら、部下の能力アップと上司の業務効率を同時に向上させるからです。

一見、むずかしそうに見えるけど、コツをつかめば、チーム全員が笑顔になれます。

仕事を任せることで得られる3つのメリット

部下の自信を育てる

「任せられた!」って思った時の部下の目の輝き、想像できますか?
その瞬間、部下はぐんぐん成長します。

あなたの時間が増える

 定型的な仕事を任せれば、あなたはもっと大切な仕事に集中できるんです。
働き方改革、それはあなたから始まります!

チームの雰囲気が変わる

 互いに信頼し、助け合う。そんな職場、最高ですよね。

ちなみにトヨタなどの成功企業は、徹底した人材育成システムで、新入社員に徐々に責任を与え、成長を促しています。

トヨタの人材育成システムの具体例
人材育成|トヨタの環境|新卒採用情報|トヨタ自動車株式会社

トヨタ自動車は「モノづくりは人づくり」という理念のもと、新入社員の段階から責任を持たせ、成長を促す人材育成システムを構築しています。(トヨタリクルート)

トヨタの人材育成システムの具体例

1. 職場先輩制度

新入社員には、配属から3年間、指導職以上の先輩社員が育成担当として付き、業務指導やキャリア相談、職場への適応支援を1対1で継続的に行います。

この制度により、新人は安心して業務に取り組むことができ、早期の戦力化が図られています。 (株式会社LDcube)

2. 基礎固め研修

新入社員向けに、社会人としての基礎知識の習得やトヨタの思想・技術・所作の理解など、体系的に学べるカリキュラムが用意されています。

これにより、トヨタの価値観や業務の進め方を早期に理解し、実践できるようになります。 (株式会社LDcube)

3. 早期戦力化の仕組み

新人が直面する課題に先回りして対応できるよう、先輩社員が定期的にフォローし進捗を確認します。

また、定期的なアンケートなどで新人の声を吸い上げ、人事施策へ織り込む取り組みも行われています。 (株式会社LDcube)

4. 自己申告制度とローテーション

社員が将来の目指すべき人物像や必要な経験・能力などを自主的に考え、上司とすり合わせを行う自己申告制度があります。

また、部門内外のローテーションを行い、様々な経験を積むことで、社員の成長を促しています。 (トヨタリクルート)

5. 評価とフィードバック

年度初に資格にふさわしい役割・テーマ/到達目標を設定し、各資格に求められる「人間力」「実行力」に基づく1年間の能力発揮の評価が賃金に反映されます。

また、上司は評価やその理由をフィードバックし、今後の期待値を伝えることで、さらなる能力発揮を促進します。 (トヨタリクルート)

これらの取り組みにより、トヨタは新入社員に対して段階的に責任を与え、成長を促す人材育成システムを実現しています。

ユリ

強い組織をつくる鍵として、適切な仕事を任せるということが大事です。

2・ 仕事を任せることへの心理的障壁

なぜ、多くの上司は仕事を任せるのをためらうのでしょうか?

実は、こんな悩みを抱えているんです… (実は私もそうでした…)

心の中にある3つの本当の不安

リーダー

不安 ①
「自分のように上手く仕事ができるのだろうか・・・」 

上司は、「自分だけがその仕事をちゃんと仕上げられる」と信じていたり、初めてのことに踏み切ることが怖いと感じているため、部下に任せることをためらいます。

また、部下の力量が信頼できないことで、結局自分でやった方が楽だと考えてしまいます。

リーダー

不安 ②
「細かく指示するのがめんどくさいし、嫌われたくないなぁ・・・」 

上司は、部下に仕事を任せても放っておくことができないと感じており、いちいち指示しなければならないと思っています。

さらに、人に強制や命令をすることに対する怖さや、「嫌なやつ」になりたくないという思いも影響しています。

リーダー

不安 ③
「部下の方が優秀だったらどうしよう・・・」

 上司は、他人を教育する自信がないだけでなく、部下の方が優秀であることが明らかになることで自分が不要になるのではという恐れを抱えています。

このため、部下に権限を与えることにためらいが生じます。

ユリ

上司の皆さん、以上のような悩みや不安は解決できますから、安心してくださいね。

3・仕事を任せる具体的な方法

まず初めに、しっかりとした計画を立てましょう。

最初に計画を立てて仕事の全体像をつかむことで、誰に何を任せるべきかがはっきりし、スムーズに仕事を進められます。

具体的には以下のステップを参考にしてね。

  • 仕事の目的と必要な資源を徹底的にリストアップする
  • 作業プランを作らせる 

ステップ1:仕事の目的と必要な資源を徹底的にリストアップする

部下の能力と仕事の緊急度を考慮して人選する

例えば・・・

・締め切りが迫っている仕事→ 経験豊富な部下に

・時間に余裕がある仕事 → スキルアップの機会として未経験の部下に

・部下が仕事理解度を確認するために→「今から何をするつもり?」と質問する

部下が指示を理解したかどうかを確かめるのに「わかりました?」と聞くのは無意味です!

自分で理解したと思っていても、理解していないことが多く、それでも「わかりました」とキッパリ答えたりします。

なかには理解できないというのが恥ずかしくて、「わかりました」と答え、あとで自分でなんとかしようとする部下もいます。

代わりに、こう聞いてみましょう: 「今から何をするつもり?」

このシンプルな質問で、部下の仕事に対する理解度がわかりますよ。

超簡単*仕事を任せる人選のチェックリスト!

とは言っても…人選は本当に難しいですよね。

ユリ

人選の際は、できる能力 • 必要な支援 • 業務バランス • 成長の機会の4つのポイントを意識するといいですよ!

(判断基準)
過去の実績を思い出し、似たような仕事をしたことがあるか?さらに、どのくらいのスピードと質で仕事をこなせるかを考えてみましょう。

例:レベル別での部下のサポート

  • 初めての仕事の場合 → サポートが必要 
  • 得意分野 なら→ おおむね任せられる 
  • 苦手分野なら→ 一緒にフォローが必要
ユリ

以上の4つのポイントを意識することで、迷わず最適な部下に仕事を任せられるようになりますよ!

2:作業プランを作らせる 

長期的な仕事を任せる際は、部下に作業プランを作成させることがとても重要。

ユリ

作業プランを部下自身に作らせることで、仕事の全体像を把握でき、進捗管理や隠れていた問題の早期発見が可能になるんです。

具体的な作業プラン作成ステップ

  • 仕事の目的を明確に伝える
  • 仕事の締め切り期限と期待される成果を説明する
  • 自由に考えさせる余地を与える
ユリ

作業プランを部下に作成させることは、単なる進捗管理ツールではなく、部下の成長と組織の効率を同時に働きかける重要な戦略なんです。

このアプローチのポイントは、「管理」ではなく「協働」の姿勢です。

部下の「自分で考え、自分で行動する力」を尊重しながら、共に目標達成を目指すことが大切です。

4・調整ポイントを設ける

上司が部下に仕事を任せる際は、進捗確認のための「調整ポイント」を設けることが重要。

調整ポイントを設けることで、上司は部下の仕事の進捗を確認し、最終的な責任を持ちながらも安心して業務を任せることができます。

ユリ

メリットとして、間違いや遅れを大きな問題になる前に修正できます。

調整ポイントの具体例

(例:金曜日までに終わらせる仕事を、月曜日に部下の佐藤さんに任せる場合)

上司は、「明日の午後4時に進捗の確認をしよう。そのときまでに、○○と××の部分を仕上げておいてね」と伝えます。

この“進捗確認の時間”が、いわゆる「調整ポイント」つまり「確認の場」です。

もし佐藤さんの理解がずれていたら、その場でフォローや軌道修正ができます。

このように、調整ポイントを上手に活用することで、部下に任せた仕事を効果的に管理し、スケジュール通りの進行を促すことができます。

5・仕事を追跡する

部下の仕事の進捗を「追跡」する際に、協力的な雰囲気を損なわないようにする

部下が上司から常に細かく指示を受けたり、監視されていると感じると、信頼感が失われる可能性があります。

ユリ

信頼を持って協力関係を築くことが、仕事の成功には欠かせません。

 効果的な追跡の具体的な方法

仕事の進み具合を確認するためには、上司と部下で一緒に作業の流れを計画し、その中に「確認のタイミング(=追跡)」を組み込むのが効果的です。

プロジェクトを進めるうえで、節目ごとに「進捗ミーティング」を設定しましょう。

その場では、どこまで進んだかを確認し、今後の対応をすり合わせることができます。

部下が自分の考えや工夫を伝え、上司が具体的なアドバイスを返すことで、単なるチェックではなく“チームで進める感覚”が生まれ、仕事の質も高まります。

このように、追跡を「一緒に進める確認作業」として行うことで、部下は「ちゃんと見てもらえている」と感じ、仕事へのやる気が高まります。

その結果、チーム全体の力も引き出され、パフォーマンスがぐんと上がっていきます。

ユリ

信頼を築く環境を作ることが大切です。

6・任せた仕事が完了したら

部下に仕事を任せた後は、一緒に結果を振り返ることが大切。

そうすることで、信頼関係が深まり、部下自身の成長にもつながっていきます。

ただし、上司自身も「任せ方」や「指導の過程」を振り返ることが重要です。

部下がどのように課題を受け止め、乗り越えようとしたのかを丁寧に見つめ直しましょう。

たとえば、「仕事の内容をどう感じたか?」「意見や提案を伝える場があったか?」などを確認すると、部下の気持ちや成長がより明確になります。

成果が出たときは一緒に喜びを分かち合い、失敗があったときは上司が責任を持つ姿勢が信頼を深めます。

このような振り返りを通して、次回に向けたより良い任せ方やサポート方法を見つけることができます。

1. プロジェクト全体の客観的評価を行う

  • 目標達成度の確認を行う
  • うまくいった点と改善点の洗い出しをする
  • 想定外の課題や学びがあったか振り返る

2. 部下の成長に焦点を当てた分析

  • 部下がこの機会を活かしスキル向上ができたか?
  • 課題に対して適切に対処できたか評価する
  • モチベーションを向上させ、部下を成長させることができたか?
ユリ

部下の仕事の結果を振り返ることで、部下の成長を促し、上司としての役割を果たすことができます。

7・チームに仕事をまかせる

チームに仕事を任せるときは、「誰が何をやるか」をはっきりさせて、お互いに助け合える体制をつくる

たとえば大きなプロジェクトでは、ひとりで抱えるのではなく、チーム全体で動くほうがうまくいきます。

チームで進めるときの工夫ポイント

  • 仕事を分ける
    → リーダーは、プロジェクト全体をいくつかの作業に分けて、それぞれの得意な人に担当を割り振る。
  • 希望が重なったら話し合い
    → 同じ作業をやりたい人がいたら、まずは本人たちで話し合う。それでも決まらないときは、リーダーが判断する。
  • 全員がお互いの仕事を把握
    → 「誰が何をしているのか」を全員が把握できるようにしておくと、「手伝ってあげよう」「この部分お願いできるかな」と自然に助け合えるようになる。
  • 分担表を作って掲示
    → チーム内での仕事の担当や締め切りなどを書いた表をつくり、みんなが見える場所に貼っておく。
  • サポートし合える環境づくり
    → 忙しいメンバーがいたら自然に手助けできるような雰囲気を育てる

このように、役割分担を明確にして情報をしっかり共有することで、チームの連携がスムーズになり、全体の成果もぐんと上がります。

ユリ

役割分担を明確にし、情報共有を行うことが、チームのパフォーマンスを高める鍵です。

まとめ

いかがでしたか。

これまで「仕事を任せるのは難しそう…」感じていたあなた。

部下に仕事を任せてみようという思いになりましたか?

私自身、最初に部下に仕事を任せるときは、さまざまな思いが込み上げてきて、躊躇していました。

進捗や不手際がないか心配になると、まるで小姑のように細かくつきまとうこともあり、結果的に部下は嫌な気持ちになってしまったこともあると思います。

しかし、多くの失敗を重ねる中で、部下のさまざまな思いや考えが見えてきました。

それぞれの部下の力量を信じ、彼らを見守りながら、わからないことがあれば時間をかけて教えることが大切だと気付きました。

この寄り添う姿勢が、部下の個性やアイデアを引き出し、最終的には素晴らしい成果に繋がることを鮮明に覚えています。

最後に部下に仕事を任せるときの手順をまとめます。

  • 部下が自分の力を発揮できるよう、任せるプランをしっかりと立てる
  • 任せる仕事の内容は、部下に対して明確に伝える(その際、部下の能力や現在抱えている仕事量、そして成長の機会にも目を向ける)
  • 任せる仕事の内容は、部下に対して明確に伝える
  • 仕事を進めるために必要な道具や情報を提供し、部下に自分自身の作業プランを作成させる。
  • 進捗を確認するための調整ポイントを設定し、途中で進行状況をチェックする
  • チーム全体に仕事を任せる場合は、まずチーム内で話し合いを行い、その仕事をいくつかの部分に分けて担当者に割り当てる。
  • 最後に、一枚の分担表を作成し、他のスタッフが何をしているかを共有することで、全員がどのように協力できるかが明確になる。
ユリ

部下やチームの成長を促し、より良い成果を生み出すリーダーを目指しましょうね!

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この記事を書いた人

ユリ❤︎リーダー育成&成長サポート
⟡.·*.··············································⟡.·*.

組織改革のプロフェッショナル。
クレームの多かった部署を僅か2年でクレームゼロに改善し、約300名を統率した実績を持つ。
わずか3ヶ月で組織を変革した経験から、実践的なリーダーシップとマネジメント術を体系化。

リーダーの成長と健康を両立させるため、シンプルかつ継続可能な自己管理術を追求。

・ 部下から信頼されるリーダーシップ術
・ 組織を成長させる戦略的マネジメント
・ 健康×美容を実現するセルフマネジメント

「リーダーとして成長しながら、無理なく自分らしく働く」をモットーに、実践的な情報を発信しています♬.

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 初めてのコメント失礼致します。
    4月から1プロジェクトのリーダーになるため興味深く拝見させていただきました!
    ”進捗確認のための「調整ポイント」を設けることが重要”という視点をこれまであまり持ったことがなかったのでハッとしました!
    素敵な情報をありがとうございました!

    • 最初のコメント、ありがとうございます(^^
      4月からプロジェクトリーダーを担われるとのこと、おめでとうございます🎉
      「調整ポイント」の視点がお役に立ててとてもで嬉しいです!
      進捗確認の仕組みをうまく活用すると、メンバーとの連携がスムーズになり、プロジェクトもスムーズに進められますよ♪
      頑張ってください!
      応援しています!

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