「部下が何を考えているのかわからない」 「本音を話してくれない」 と感じたことはありませんか?
リーダーとして信頼関係を築くには、部下が安心して話せる環境を作ることが重要です。
今回は、「部下が安心して本音を話せるリーダーになるための対話術」を解説します。
【STEP1】部下が本音を話せない理由を知る


まずは、部下が本音を話せない理由を徹底的に知ることが大事!
- 「こんなこと言ったら怒られるかも…」という不安
- 「こんなこともわからないのか…」という自信のなさ
- 「これを質問してもいいのだろうか?」という心配
- 「どうせ話しても意味がない」との諦め
部下はこうした不安を感じると、本音を隠し、心を閉ざしてしまいます。
また、過去に意見を否定された経験があると、積極的に話すことを避けるようになります。
【STEP2】部下の本音を引き出すための対話術を学ぶ


1. 部下は「認められたい」生き物
人は誰でも成功や努力を認められたいものです。特に尊敬する人から褒められると、それは特別な経験になります。
2. 効果的な褒め方
「すごいね」「よかった」と言うだけでなく、具体的な理由を添えて褒めるのがポイントです。
例:
× 「よくやったね!」
◎ 「さっきのお客さんの苦情対応、すごくうまかったね。冷静に状況を整理して、的確に対処していたのが印象的だったよ。あれこそプロの仕事だし、部のみんなのお手本になるね!」
理由を明確にすると、部下は自分のどの行動が評価されたのか分かりやすくなり、モチベーションが上がります
× 「よくやったね!」
◎ 「さっきのお客さんの苦情対応、すごくうまかったね。冷静に状況を整理して、的確に対処していたのが印象的だったよ。あれこそプロの仕事だし、部のみんなのお手本になるね!」
3. 注意するときの言葉選び
部下に注意をする際には、まず何かを褒めることが効果的です。
しかし、毎回褒めた後に注意を伝えると、部下は「これから注意を受ける」と感じて萎縮してしまうことがあります。
そのため、「しかし」や「でも」といった言葉の代わりに、「だから」や「そこで」といった言葉を使うと、より効果的にコミュニケーションを図ることができます。
例:
× 「あなたは仕事が早くて助かるわ。でもミスが多いよね。」
◎ 「あなたは仕事が早くて助かるわ。だから、あと少しミスが減ると、さらに安心して任せられるよ。」
「しかし」「でも」の代わりに「・・・だから」や「そこで・・・」を使うことで、部下の心に褒められた嬉しさが残り、改善への提案を素直に受け入れやすくなります。
【STEP3】実践!本音を引き出す会話のコツ


1. 安心感を与える「傾聴」の姿勢を持つ



話を聞くとき、あなたのへそはどちらを向いていますか?
できるだけ顔だけではなく、体全体を部下の方に向けることを意識しましょう。
また、以下のことも心がけるといいですね。
- 優しい笑顔を心がける
- 相槌を打ち、うなずく
- 途中で話を遮らず、最後まで聞く
これらを実践すると、部下は安心して話せるようになりますよ。
2. 「なぜ?」ではなく「どう思う?」と質問する
部下の意見があなたの考えと異なるとき、「なぜそう思ったの?」と聞きたくなりますよね。
しかし「なぜ?」と聞くと、部下は責められているように感じることがあります。
そこで、
⚫︎「どう思う?」
⚫︎「どうしたらいいと思う?」
と問いかけることで、部下が安心して話しやすくなります。
3. フィードバックは「まず肯定」から



とくに初めは、「ダメ出し」は御法度の御法度です!
まずは「話してくれてありがとう」「なるほど、そう考えたんだね」と受け止めましょう。
その上で、「こうするともっと良くなるかもね」と前向きなアドバイスを加えるのがポイントです。
【STEP4】日常の対話で信頼関係を深める


1. 「雑談」を増やす



部下が興味あることに、あなたも関心をよせましょう
業務の話だけでなく、日常のちょっとした会話を増やすことで、信頼関係が深まります。
例:
「最近ハマっていることある?」
「週末は何してた?」
こうした雑談を通じて、部下との距離を縮めることができます。
2. 「1on1ミーティング」を取り入れる



チーム全体を見て、表情が暗い人には積極的に声をかけてあげましょうね!
チームの中では話しにくいことも、1対1なら話しやすくなります。
形式ばった面談ではなく、カジュアルな雰囲気で行うのがポイントです。
まとめ


部下が本音を話すには、リーダーが「安心して話せる環境」を作ることが重要です。
- 傾聴」の姿勢を持つ
- 質問の仕方を工夫する
- フィードバックは肯定から
- 雑談や1on1で話しやすい場を作る
信頼関係が深まると、部下は自発的に動き、チームの雰囲気も良くなります。
ぜひ、日々の対話を大切にしてみてください!
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