
「部下が何を考えているのかわからないし、本音を話してくれません」
誰か部下との距離を縮める方法を教えてください。
部下に安心感を与え、本年を引き出すための対話術について、リーダー歴10年以上の私が本年ベースで語ります。
この記事では、部下が安心して本音を話せるリーダになるための対話術がわかります。



リーダーとして信頼関係を築くには、部下が安心して話せる環境を作ることが重要です。
【STEP1】部下が本音を話せない理由を知る


部下は不安を感じると、本音を隠し、心を閉ざしてしまいます。
また、過去に意見を否定された経験があると、積極的に話すことを避けるようになります。



まずは、部下が本音を話せない理由を徹底的に知ることが大事!
部下の不安を理解してあげましょう
- 「こんなこと言ったら怒られるかも…」という不安
- 「こんなこともわからないのか…」という自信のなさ
- 「これを質問してもいいのだろうか?」という心配
- 「どうせ話しても意味がない」との諦め



自分に置き換えて考えると、よ〜くわかるよね!
【STEP2】部下の本音を引き出すための対話術を学ぶ


リーダーにとって、部下の本音を引き出す力は欠かせません。
ただ話を聞くだけでは、心の奥にある本当の気持ちはなかなか表に出てきません。
ここでは、部下が安心して本音を話せるようになるために、リーダーとして意識したい「対話のコツ」を2つご紹介します。



小さな工夫の積み重ねが、大きな信頼につながります。
- 部下は「認められたい」生き物
- 注意するときの言葉選び
1. 部下は「認められたい」生き物
部下は、「自分を認めてもらいたい」と感じています。
認められていると実感できると、安心して本音を話せるようになります。
たとえば、ちょっとした成果でも「ありがとう」「助かったよ」と声をかけるだけで、部下は「この人には話してもいい」と心を開きやすくなります。



まずは小さな承認を積み重ねることが、対話の第一歩。
効果的な褒め方
褒めるときは、「結果」だけでなく「過程」や「工夫」に目を向けて言葉にしましょう。
単に成果を評価するだけではなく、努力や姿勢を認めることで、部下は「自分を見てくれている」と安心し、本音を話しやすくなります。
たとえばこんな褒め方を意識してみましょう。
- 「〇〇さん、細かいところまで気を配ってくれて助かったよ」
- 「今回の提案、しっかり考えてまとめてくれたね」
- 「忙しい中でも、ちゃんと期限を守ってくれたのはすごいことだよ」
- 「ミスがあった後も、最後まで責任を持って対応してくれて偉かったね」
- 「自分から声をかけて動いてくれたこと、ちゃんと見てたよ」



理由を明確にすると、部下は自分のどの行動が評価されたのか分かりやすくなり、モチベーションが上がります
2. 注意するときの言葉選び
部下に注意をする場面は、リーダーにとって避けて通れないものです。
いきなり指摘だけをしてしまうと、部下は防御的になり、本音も成長意欲も引き出しにくくなってしまいます。
効果的な方法として、「まずひとつ良いところを認めてから注意する」です。



この小さなひと工夫が、相手の受け止め方を大きく変えますよ。
具体的な言い方例
まず「行動」「努力」「意欲」のどこかを具体的に認め、次に「改善するともっとよくなること」を否定ではなく、期待として伝えましょう。
たとえばこんな言い方を意識してみましょう。
- 報告が遅れた部下への声かけ
「今回の資料、とても分かりやすくまとめてくれたね。
あとは、もう少し早めに共有してもらえると、さらに助かるよ。」 - ミスが続いた部下への声かけ
「しっかり対応しようとしてくれている姿勢は伝わっているよ。
だからこそ、次は確認のタイミングを一緒に工夫していこうね。」 - チームワークに消極的な部下への声かけ
「一人で抱え込まずに頑張っているところは本当にすごいよ。
でも、チームで相談しながら進めると、もっと良い結果が出ると思うな。」



ますは最初に部下の良い点をしっかり伝えてあげてね!
【STEP3】実践!本音を引き出す会話のコツ


部下の本音を引き出すには、「安心して話せる空気づくり」が欠かせません。
いくら質問を投げかけても、心を閉ざされたままでは意味がないですよね。
ここでは、部下が自然と心を開き、本音を話したくなるような会話のコツを3つご紹介します。
- 安心感を与える「傾聴」の姿勢を持つ
- 「なぜ?」ではなく「どう思う?」と質問する
- フィードバックは「まず肯定」から



今日からすぐ使える内容なので、ぜひ実践してみてください。
1. 安心感を与える「傾聴」の姿勢を持つ



部下の話を聞くとき、あなたのへそはどちらを向いていますか?
顔だけ相手に向けていても、体が別の方向を向いていれば、部下は「ちゃんと聞いてくれていない」と感じてしまうかもしれません。
まずは、顔だけでなく体全体をしっかり部下に向けることを意識しましょう。
さらに、以下のポイントを心がけると、より安心感が伝わります。
- 優しい笑顔を心がける
- 適度に相づちを打ち、うなずきながら聞く
- 途中で話を遮らず、最後まで聞く
ちょっとした態度の違いが、部下の「この人なら本音を話してもいい」という気持ちを引き出すきっかけになります。



部下が安心して話せるリーダーをめざしましょう!
2. 「なぜ?」ではなく「どう思う?」と質問する
質問をするときは、「なぜ?」ではなく「どう思う?」と聞くことを意識する。
「なぜ?」は詰問に聞こえやすく、部下が責められていると感じるリスクがあるからです。
たとえば、「なぜできなかったの?」ではなく、「やってみてどうだった?」と聞くと、相手は安心して自分の考えを話せるようになります。



言葉の選び方一つで、対話の深さが変わりますよ。
場面別・使える質問例集
- ミスやトラブルが起きたとき
・やってみて、どんなことが難しかった?」
・今回の進め方について、自分ではどう感じた?
・どこでやりにくさを感じたか、教えてもらえる?」 - 提案や意見を求めたいとき
・あなたなら、どうしたいと思う?
・この件について、どんな工夫ができそう?
・何かいいアイデアが浮かんだりした? - 成果が出たときに振り返るとき
・今回うまくいったポイントは何だと思う?」
・頑張った中で、一番手応えを感じたのはどんな部分だった?
・この経験から、次に活かせそうなことはあるかな? - 部下が悩んでいそうなとき
・今、どんなことが引っかかってる?
・一番気になっているところって、どこかな?
・どんなサポートがあれば、もっとやりやすくなりそう?



「どうだった?」「どう思う?」「どこが難しかった?」など、オープンな聞き方を心がけてね!
3. フィードバックは「まず肯定」から
改善点を伝えるときでも、まず最初に良かった点をしっかり伝える。
たとえば、「ここまでよくまとめてくれたね。そのうえで、次はもう少し整理できるとさらに良くなるよ」と伝えることで、前向きな気持ちのまま改善に向かいやすくなります。



私の経験上、否定から入ると、部下は心を閉ざしてしまい、その後のフィードバックが届かなくなりました。
良い点を認めてから改善点を伝える具体例
- 報告書や資料作成に対して
・内容をとても分かりやすくまとめてくれて助かったよ。そのうえで、もう少し図や表を使うと、さらに説得力が増すと思うよ。 - ミーティングでの発言に対して
・会議でしっかり自分の意見を言えたのは素晴らしかったよ。次は、他のメンバーの意見も拾いながら話せると、もっと場が活性化しそうだね。 - スケジュール管理に対して
・納期をきちんと意識して動いてくれたのはすごく助かったよ。もし余裕があるときは、途中経過もこまめに共有してもらえるとさらに安心だね。 - クレーム対応に対して
・お客様対応で冷静に受け答えできていたのはとても良かったね。そのうえで、もう一歩踏み込んで状況を整理して伝えられると、さらに信頼度が上がると思うよ。 - チーム内のサポートに対して
・同僚のフォローをしてくれてありがとう。本当に頼もしかったよ。今度は、自分から提案する形でサポートできたら、もっと主体性が伸びるね。



具体的に良いところを認めてあげ、「そのうえで」「さらに良くなるために」とつないで、改善点は期待を込めた未来形で伝えるのがポイント!
【STEP4】日常の対話で信頼関係を深める


リーダーと部下の信頼関係は、特別な場面だけで築かれるものではありません。
何気ない日常の中で自然にコミュニケーションを取れるかが大きな鍵になる。
ここでは、特別なスキルがなくてもできる「信頼を深める日常の対話のコツ」をご紹介します。



今日から少しずつ実践して、部下との距離を縮めていきましょう。
1. 「雑談」を増やす
部下の本音を引き出すためには、日常のちょっとした雑談を増やすことが大切。
ポイントは、部下が興味を持っていることに、あなた自身も関心を寄せる姿勢を見せること。
たとえば、こんな会話から始めてみましょう。
- 「最近ハマっていることある?」
- 「週末は何してた?」
こうした何気ないやり取りの積み重ねが、部下にとって「この人には安心して話せる」という感覚を育てる土台になります。



興味を持って接することで、自然と心の距離が縮まり、信頼関係が深まっていきます。
2. 「1on1ミーティング」を取り入れる
チーム全体を見るだけでなく、個々の様子にも気を配ることが大切。
もし表情が暗い人がいれば、ぜひ積極的に声をかけてみましょう。
チーム全体の場では話しにくいことも、1対1なら安心して話せることが多いものです。
「1on1ミーティング」といっても、堅苦しい面談にする必要はありません。
ちょっとした世間話を交えながら、カジュアルな雰囲気で進めることがポイント。
リラックスした空気の中でこそ、部下は本音をぽろっと話してくれるようになります。



チーム全体を見て、表情が暗い人には積極的に声をかけてあげましょうね!
まとめ


部下が本音を話すには、リーダーが「安心して話せる環境」を作ることが重要です。
- 部下の本音を引き出すには、まず「自分を認めてもらいたい」という気持ちに寄り添い、努力や工夫を具体的に褒めるコミュニケーションを心がけることが大切。
- 注意を伝えるときは、いきなり否定から入らず、まず良かった点を認めたうえで改善点を伝えることで、部下の成長意欲を引き出すことができる。
- 部下に質問する際は「なぜ?」と詰問するのではなく、「どう思う?」「どんなふうに感じた?」とオープンな聞き方をして安心感を与える。
- 信頼関係を深めるためには、日常的な雑談やカジュアルな1on1ミーティングを活用し、堅苦しくない対話の積み重ねで距離を縮めることが効果的。
信頼関係が深まると、部下は自発的に動き、チームの雰囲気も良くなります。



ぜひ、日々の対話を大切にしてみてください!
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