
リーダーになったのはいいけれど、「どうすれば部下に慕われるのか…」と悩みます。
部下がついていきたいと思うようなリーダーになるにはどうすれればいいですか?
残念ながら… ただ指示を出すだけでは、部下はその人についていきたいとは思いません。
リーダー初心者が理想とする「信頼できるリーダー」について、リーダー歴10年以上の私(ユリ)が本音ベースで語ります。
この記事では、部下が「この人のもとで働きたい!」と感じるリーダーの特徴がわかります。



ここでは、部下が「この人のもとで働きたい!」と感じるリーダーの特徴をお伝えします。




この人についていきたい!と思われるリーダーの特徴3選


リーダーの肩書きだけでは、人はついてきません。
部下が「この人についていきたい!」と心から思うのは、日々のふるまいに安心感・成長支援・尊重がそろっているときです。
ここでは、そんな信頼されるリーダーに共通する4つの特徴を具体例とともに紹介します。
- 感情的にならず、冷静に対応できる
- ミスをフォローし、成長を後押しできる
- 部下をちゃんと見ている
- リーダー自身も学び続ける



一緒に頑張っていきましょうね!
特徴1:感情的にならず、冷静に対応できる
部下が期待どおりに動かないとき、つい感情が先走ってしまう。そんな場面こそリーダーの真価が試される。
怒りをぶつけるのではなく、まず深呼吸し状況をふかんしてみましょう。
ここでは“冷静さ”を保つための具体的な考え方と行動を3つのポイントで解説します。
ポイント1:まず6秒だけガマンする
カッとなったら6秒だけ黙ると冷静さが戻る。
怒りのピークは数秒で収まるので、その間に口を開くと失言しやすいのです。
アンガーマネジメントの基本「6秒ルール」は、衝動的な叱責をぐっと減らせると多くの研修で紹介されています。
アンガーマネジメントの基本とは、「怒りの感情を上手にコントロールする技術」 のことです。
怒りを無理に押さえ込んだり、爆発させたりするのではなく、適切に感じて、適切に伝える ことを目指します。
【アンガーマネジメントの基本ルール】
- 6秒ルール
怒りのピークはたった6秒!
カッとなった瞬間に6秒だけ深呼吸し、反射的に怒鳴ったり叱ったりしないようにします。 - 怒るべきこと」と「怒らなくていいこと」を見分ける
すべてにイライラするのではなく、
「これは絶対に譲れない」という場面だけにエネルギーを使います。 - 感情を言葉にして伝える
「なんでできないんだ!」ではなく、
「〇〇ができていないと、こういう問題が起きるから直してほしい」と、冷静に具体的に伝えます。
【ポイント】
怒りを感じること自体は悪いことではありません。
大切なのは、怒りに「振り回されず」「相手を傷つけず」「目的に沿った伝え方」ができることです。


ポイント2:事実と気持ちを分けて考える
「何が起きたか」と「自分がどう感じたか」を紙に書き分けると頭が整理できる。
事実と感情を混ぜると「相手が悪い!」と決めつけやすく、正しい改善策を見失いがちです
客観データ→影響→次の手を示す順番が最も納得を得やすいとされています。
ポイント3:冷静さは信頼と再発防止につながる
落ち着いて原因を一緒に考えるリーダーは、部下から「また相談したい人」と思われる。
責められずに改善点を話し合えれば、部下も次は自分で対策を立てて動くようになります。
実際に、叱責中心の上司より対話型の上司のもとでは離職率が低く、問題の再発も少ないという調査結果があるほどです。



怒りが出てきた時ほど、冷静に!


特徴2:ミスをフォローし、成長を後押しできる
部下が失敗したときは責めずにまず支え、自分の失敗談を示しながら「次はこうしてみよう」と具体的に助言する
失敗した本人がいちばん落ち込んでいます。
そこに追い討ちをかけるように指摘しては、身の蓋もありません。
そんな時こそ、あなたの失敗談を話し、「自分に比べれば、あなたのミスは小さなものだよ。次はこうしてはどうだろう?」と、優しく前向きなアドバイスをしてあげましょう。
国内メーカーの新人研修後アンケートでは、上司から体験談と具体策をもらった新人の8割が「自信が回復した」と回答し、翌月の業務再挑戦率も他の新人より高かったと報告されています。
出典 | 調査ポイント | 主な結果(抜粋) |
---|---|---|
リクルートマネジメントソリューションズ 「新入社員意識調査2023」 | 上司に期待するコミュニケーション | “意見に耳を傾ける”49.5%、“丁寧な指導”49.1%が上位、 “厳しく叱る”は17.5%と過去最低へ減少 リクルートMS |
PR TIMESリリース 「新入社員意識調査2024」 | 大切にしたい働き方 | “挑戦したい”派と“失敗したくない”派が二極化し、 失敗への不安が依然大きい傾向 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES |
JMAM(日本能率協会マネジメントセンター) 「新人社員の仕事意識調査2023」 | 失敗への姿勢 | 「失敗が怖いので慎重に進めたい」層が57%、 「失敗しても挑戦したい」層は32% JMAM 日本能率協会マネジメントセンター |



ミスをして一番辛いのは部下です。


特徴3:部下をちゃんと見ている
人は「自分の頑張りを見てもらえている」と感じたときにこそ、さらに力を発揮する。
リーダーが小さな変化や努力を見逃さず声をかけるだけで、部下は安心し、やる気を高めるものです。
ここでは部下をしっかり見守るコツを3つに分けて紹介します。


◆ポイント1:日々の小さな努力をその場で認める
「ありがとう」「助かったよ」とすぐ伝えるだけで部下の安心感が高まる。
部下は自分に関心を持ってくれないとモチベーションが下がります。
仕事の大小に関係なく認められると「見てもらえている」という満足感が生まれ、次も頑張ろうと思えるものです。
どんな些細なことでも「ありがとう」「頑張ってるね!」と、一言かけてあげることによって、見てくれていると安堵感に満たされやる気を上げてくれますよ。
国内の意識調査でも、上司からこまめな感謝をもらった社員は仕事継続意欲が有意に高いと報告されています。
調査名・実施元 | 対象・時期 | 主な結果(抜粋) | 出典 |
---|---|---|---|
「感謝と仕事に関する調査」 Unipos株式会社 | 全国の会社員 2,096 名 2019 年 11 月 | 週 1 回以上「ありがとう」を受け取る社員は、受け取らない社員と比べて エンゲージメント(仕事のやる気)スコアが約 1.5 倍 高い | HRプロ – 日本最大級の人事ポータル |
「職場での感謝に関する調査」 株式会社 MS-Japan | 管理部門・士業 361 名 2023 年 11 月 | 感謝を伝えられると 9 割以上が「仕事のモチベーションになる」と回答。感謝を受け取る頻度が高いほど「また挑戦したい」と答える比率も上昇 | プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMESManegy[マネジー] |





自分にかけられて嬉しい言葉は、部下も嬉しいはずですよ!
◆ポイント2:成長の芽を見つけ具体的にほめる
成長したところを具体的に言葉で示すと自信がつき、さらに成長の循環が起こる。
「頑張ってるね」より「資料のまとめ方が前回より見やすくなったね」と細かく伝えるほうが、部下は自分の伸びを実感できます。





積極的にどんどん声をかけてあげてね!
◆ポイント3:できる部下ほど負荷と心を気にかける
仕事ができる部下にも「いつも助かっているよ」と声をかけ、負荷を調整する。
できる人ほど、どんどん仕事を任されていっぱいいっぱいになるはずです。
任せられる量が増えがちな人ほど見えない疲れを抱えやすく、一言の感謝が心の支えになります。



「いつも助かってるよ!」の一言が部下の心を軽くしますよ!


特徴4:リーダー自身も学び続ける
「自分も成長する」姿勢が、部下のやる気を引き出す
部下はリーダーの背中を見ています。
新しい事に挑戦する姿勢を見せると、後輩も『自分たちも頑張らないと!』と、前向きになります。
積極的にアピールする必要はありませんが、リーダーは常に見られているという意識を持ちましょう。
勉強している姿勢を見せる
部下は「自分たちは頑張っているのに、リーダーは何しているんだ」と、同等の目線に立つことがよくあります。
「最近、こんな本を読んで、これは参考になると思ったからみんなにも伝えたくて」と共有すると、部下も刺激を受け、士気が高まるはずです。







まとめ


部下に慕われるリーダーになるために、決して難しいことはありません。
- 感情的にならず、冷静に部下と向き合う
- 部下の小さな成長や努力に気づき、認める
- 自分自身も常に学び、成長し続ける姿勢を見せる
リーダーシップは特別な才能ではなく、日々の小さな行動の積み重ねです。
今日から、あなたも部下から「一緒に働きたい!」と思われるリーダーへの第一歩を踏み出してみませんか?



あなたのリーダーシップの成長を心より応援しています!




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